ペニス 津原泰水 双葉文庫


あらすじ紀伊国屋書店
と、リンクしたものの、粗筋などあってないようなものといっていいでしょう。公園管理人であるところの主人公の幻想と妄想と独白が延々と続きます。現実との境界は極めて曖昧で、一応の謎はあるけど整合性をあわせる気はまったく無し。幻想(なのか詳細はわからないけど)はセクシャルで粘着質、ただ、ざっくりとジャンル分けできない(B級モノだったらそれはそれで安心できるでしょ?)、というか、それを拒否してる類のものなので読者としても不安、というより薄気味悪い。メタフィクション的部分や、構造自体狂ってるところ等等、仕掛けの要素も多いですが、個別の意味はないと思います。強烈すぎて、一つ一つの影が薄い。わざわざ「狂ってる!」というのも白々しいです。
文章を作れる人だというのは明らかなので(※1)、「こういうもの」に力を注いでるかんじ。うー、気持ち悪い。







※1 log、他

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