ロードス島攻防記  塩野七生 新潮文庫

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ビザンチン帝国が滅ぼされた後、ロードス島キリスト教の最前線となり、オスマントルコにとっては身中の蛇となった。島を守るのは数百人の聖ヨハネ騎士団。彼らは幾度となくトルコ軍を退けたが、1522年、スルタンのスレイマン大帝は自ら十万の軍を率いてロードス島に進撃する。
コンスタンティノープルの陥落」の約七十年後が舞台のやはり陥落もの。歴史的なことはさておいて(指摘できるほど詳しくない)、小説としては、「ロードス〜」にあるものは大体において「コンスタンティノープルの陥落」(→log)に含まれているし、後者のほうが物語としての幅も規模も大きいです。戦記物というよりは聖ヨハネ騎士団という特異な集団にスポットを当てた、というほうが近いかもしれません。全てが終わった後の、”その後の騎士団”を短く記したエピローグが光ってたり。


→聖ヨハネ騎士団(マルタ騎士団)について

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